花の美しさを活かしたラッピングアイデア
- by sacade
こんにちは、花屋チェーン「Floral Harmony」の経営者、鈴木麻衣子です。私は、花を通じて人々の暮らしに彩りと潤いを提供することを使命としています。
花をプレゼントするとき、ラッピングも大切なポイントですよね。せっかくの花も、ラッピング次第で印象がガラリと変わります。
でも、「どうラッピングすれば花の魅力を引き出せるの?」「プロっぽく仕上げるコツが知りたい!」と思ったことはありませんか。
実は、花の美しさを活かすラッピングには、いくつかのテクニックがあるんです。色使いやバランスのコツを押さえれば、誰でも素敵なラッピングができるようになりますよ。
そこで今回は、プロの視点から見た、花の美しさを引き立てるラッピングアイデアをご紹介します。基本のテクニックから、シーンや花の種類に合わせたアレンジまで、実践的なTipsをお伝えしますね。
私の経験を交えながら、分かりやすく丁寧に解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。
ラッピングを工夫するだけで、お花のプレゼントの印象が何倍にもアップするはずです。さっそく、あなたも素敵なラッピングに挑戦してみませんか?
目次
ラッピングの基本テクニック
花の色と資材の組み合わせ方
ラッピングで何より大切なのが、花の色と資材の組み合わせです。花の魅力を最大限に引き出すには、色のバランスが鍵を握ります。
たとえばピンク系の花には、よりピンクを引き立てるグリーンやホワイトを合わせるのがおすすめ。逆に、ビビッドなオレンジ色の花なら、より色を際立たせるブラックを組み合わせるのも素敵ですね。
色の相性を考えるときは、以下のような組み合わせを参考にしてみてください。
- 類似色:隣り合う色同士を組み合わせる(例:ピンクと赤、黄色とオレンジ)
- 補色:反対側の色を組み合わせる(例:紫と黄色、青とオレンジ)
- トーン・オン・トーン:同じ色の濃淡を組み合わせる(例:濃いピンクと薄いピンク)
また、色の印象を理解することも大切。暖色系の赤やオレンジは情熱的で華やか、寒色系の青や紫は落ち着きと上品さを演出します。
色の心理的効果を意識しながら、花の色に合ったラッピング資材を選んでみてくださいね。
花のサイズに合ったラッピングペーパーの選び方
花の大きさに合わせて、ラッピングペーパーのサイズを選ぶのも大切なポイント。あまり大きすぎたり小さすぎたりすると、バランスが崩れてしまいます。
一般的には、花の高さの1.5倍から2倍くらいの大きさのラッピングペーパーを用意するのがベスト。
花のサイズ | ラッピングペーパーの目安サイズ |
---|---|
ブーケ(大) | 90cm × 90cm |
ブーケ(中) | 75cm × 75cm |
ブーケ(小) | 50cm × 50cm |
花束 | 45cm × 45cm |
また、ラッピングペーパーの厚さにも気を配りましょう。薄すぎる素材だと、花を包みこむ力が弱くなってしまいます。適度なコシのある素材を選ぶことで、美しいシルエットが作れますよ。
素材の質感も、ラッピングの雰囲気を左右するポイント。光沢感のあるペーパーは華やかな印象に、マットな質感のペーパーはナチュラルな仕上がりになります。
花の特徴に合わせて、ラッピングペーパーを吟味してみてくださいね。
リボンや付属品の使い方
ラッピングをワンランクアップさせるのが、リボンや付属品の使い方。さり気ないアクセントが、おしゃれ度を高めてくれます。
基本的なリボンの結び方は、以下の3種類。
- 基本的な蝶結び:リボンを十字に交差させ、輪を作って結ぶ
- 片結び:リボンを十字に交差させ、片方だけ輪を作って結ぶ
- 花結び:リボンを8の字に折り、中央で結ぶ
それぞれ雰囲気が異なるので、花のイメージに合わせて使い分けましょう。
付属品は、造花やドライフラワー、実ものなどを組み合わせるのがおすすめ。ユーカリの葉を添えたり、木の実をあしらったりするだけで、ナチュラルな味わいがプラスされます。
シーズンに合わせて、クリスマスオーナメントやイースターエッグなどを取り入れるのも楽しい試み。遊び心があると、よりプレゼントらしい華やかさが生まれますよ。
ただし、付けすぎには注意が必要。あくまで脇役として、花の魅力を引き立てる程度にとどめることが肝心です。
シーン別のラッピングアイデア
誕生日や記念日のラッピング
誕生日や記念日など、お祝いのシーンに贈るお花のラッピングは、特別感を演出するのがポイント。華やかさと気品を兼ね備えた、印象的なラッピングを心がけましょう。
まず、花の選定は明るく鮮やかな色合いがおすすめ。定番の赤やピンクのバラに、ガーベラやスプレーマムを合わせるだけで、ぱっと目を引く豪華なブーケになります。
ラッピングペーパーは、ゴールドやシルバーなどの輝きのある素材を選ぶと◎。上品な光沢感で、お祝いムードを盛り上げてくれます。リボンも、サテン地のような艶やかな質感がおすすめです。
バースデーカードを添えたり、風船やキャンドルをアレンジに加えたりするのも素敵なアイデア。ちょっとした工夫で、サプライズ感がグンとアップしますよ。
記念日の年数に合わせて、花の本数を調整するのもステキですね。
- 1周年記念日:1本のバラ
- 10周年記念日:10本のバラの花束
- 20周年記念日:20本のバラのアレンジメント
花言葉を添えると、さらに意味深いプレゼントに。相手の喜ぶ顔が目に浮かびます。
母の日や父の日のラッピング
母の日や父の日には、日頃の感謝の気持ちを込めた、温かみのあるラッピングがぴったり。優しさと愛情が伝わるような、シンプルで上品な演出を心がけましょう。
母の日の定番といえば、ピンク系のカーネーション。可憐な花びらの美しさを引き立てるために、ラッピングペーパーはあえてシンプルなホワイトを選ぶのがおすすめ。
「いつもありがとう」のメッセージカードを添えたり、ドライフラワーのブーケチャームを結んだりするのも素敵。母の日らしい、ハートフルなアクセントになりますよ。
一方、父の日のお花選びは、少し迷うもの。そんなときは、ヒマワリやグロリオサなど、元気いっぱいな花がおすすめ。オレンジやイエローの明るい色合いが、お父さんの男らしさを引き立ててくれます。
ラッピングペーパーは、ブラウンやネイビーなど、落ち着いた色味を選ぶと◎。かっこよさと安心感を演出できるはず。
リボンは、ナチュラルなリネン素材や、ヴィンテージ風の柄物を選ぶのもおしゃれ。アウトドアを楽しむお父さんなら、迷彩柄のリボンを合わせるのも粋ですね。
お父さんへの日頃の感謝を伝えるメッセージを添えて。きっと、照れくさそうに喜んでくれるはずです。
クリスマスやバレンタインのラッピング
クリスマスやバレンタインは、気持ちが高ぶる特別なシーズン。ロマンティックな雰囲気たっぷりのラッピングで、花のプレゼントをさらに盛り上げましょう。
クリスマスには、真っ赤なポインセチアがまさにぴったり。深みのあるレッドに、ゴールドやシルバーのリボンを合わせれば、一気にクリスマスムードに。
松ぼっくりやヒイラギなどのオーナメントを散りばめるのも、季節感があっておすすめ。ラッピングペーパーに雪の結晶をちりばめるのも、素敵なアイデアですよ。
大切な人へのプレゼントなら、「メリークリスマス」のメッセージを添えるのを忘れずに。花に込めた愛情が、きっと伝わるはず。
一方、バレンタインには、情熱的な赤バラを贈るのが王道。ハート型にカットしたラッピングペーパーに包めば、一目でバレンタインギフトとわかる、キュートな演出になります。
リボンは、ゴージャスなレースやフリルをあしらうと、乙女チックな雰囲気がアップ。造花のハートを散りばめるのも、甘く切ないバレンタインらしさを醸し出せます。
本命へのローズブーケなら、「Love」や「Forever」など、愛を告白するメッセージを忍ばせるのも忘れずに。あなたの真心が、花を通して伝わりますように。
花の種類に合わせたラッピング
バラのエレガントなラッピング
女王の花とも称されるバラは、ラッピング次第で、そのエレガントな美しさがさらに引き立ちます。バラならではの気品を演出するコツをご紹介します。
まず、シックな色合いのラッピングペーパーを選ぶのが鉄則。深いパープルやボルドーなど、バラの花色に合わせたダークトーンがおすすめです。
光沢感のあるサテンリボンを合わせれば、より洗練された印象に。リボンの結び方は、シンプルな蝶結びや片結びで十分です。あまり凝りすぎないのが、バラの上品さを生かすコツ。
バラ1輪を贈るなら、茎をしっかりとラッピングするのがマナー。茎の部分まで美しく見せることで、特別なプレゼントらしさが引き立ちます。
メッセージカードには、バラの花言葉を添えるのも素敵ですね。赤バラなら「情熱」、ピンクバラなら「上品」など、バラの色に合わせた言葉を選んでみてください。
ひまわりの元気いっぱいなラッピング
夏の太陽を思わせるひまわりは、見ているだけで元気が湧いてくる花。そのパワフルさを表現するなら、明るく楽しげなラッピングがおすすめです。
ラッピングペーパーは、ひまわりの花色に合わせて、ビタミンカラーの黄色や橙色を選ぶのが正解。無地のペーパーでも十分ですが、水玉やストライプなど、遊び心のある柄物を使うのも◎。
リボンは、ラフィア素材を使うと、ナチュラルでおしゃれな雰囲気に。あえてリボンをつけずに、麻ひもで結ぶのもアリですよ。
元気いっぱいなイメージを強調するなら、ひまわりの造花をラッピングに忍ばせるのがおすすめ。まるでお花畑のような、賑やかで楽しげな印象になります。
「いつも元気をありがとう」といったメッセージを添えれば、ひまわりに込められた「あなただけを見つめる」の花言葉とリンクして、嬉しいサプライズになるはず。
季節の花を活かしたラッピング
季節の移ろいを感じさせる花々を、ラッピングで美しく演出してみませんか。季節感たっぷりの素材選びと色使いがポイントです。
春なら、ピンク色のラッピングペーパーに、チューリップやラナンキュラスを合わせるのがおすすめ。パステルカラーのリボンを合わせれば、一気に春らしい彩りに。
夏は、ヒマワリやガーベラなど、ビビッドな色合いの花が主役。ラッピングペーパーは、清涼感のあるブルーやグリーンを選んで、暑さを吹き飛ばしましょう。
秋は、オレンジ色のラッピングペーパーに、ダリアやコスモスを合わせるのがおすすめ。実ものやドライフラワー、木の葉をアクセントにすれば、秋の深まりを感じさせる装いに。
冬は、シルバーホワイトのラッピングペーパーに、シクラメンやポインセチアを合わせるのが素敵。ゴールドのリボンを加えれば、クリスマスシーズンを盛り上げる華やかさがプラスされます。
プロが教えるラッピングのコツ
花の美しさを引き立てるコツ
プロの視点から見た、花の魅力を最大限に引き出すラッピングのコツをご紹介しましょう。
まず大切なのは、花の特徴をよく観察すること。花の形や色合い、ボリューム感をしっかりと把握することで、それに合ったラッピングペーパーや付属品が選べるようになります。
たとえばカーネーションは、花びらのフリル感を活かすのがポイント。繊細なレースのリボンを合わせれば、よりロマンティックな雰囲気に仕上がります。
ガーベラのような丸い形の花は、四角いラッピングよりも、丸みを帯びたラッピングが合います。包み方のシルエットにも気を配ると、花の可愛らしさが引き立ちますよ。
大輪の花は、シンプルにまとめるのが美しく見せるコツ。あまり細かいアクセントをつけすぎないことで、花の存在感がより際立ちます。
小ぶりの花は、層になるようにラッピングすると、ボリューム感が出ておしゃれ。高低差をつけて花を配置することで、奥行きのある表情が生まれますよ。
スピーディーに仕上げるコツ
贈り物の季節など、たくさんのお花をラッピングしなければならない時も。そんなときに役立つ、時短テクニックをお教えしましょう。
事前準備を怠らないことが、何より大切。ラッピングに必要な資材を揃えて、すぐ取り出せる状態にしておくと、作業がグンとスムーズに進みます。
ラッピングペーパーは、あらかじめカットしてストックしておくのがおすすめ。マスキングテープで留めるだけで、すぐに包めるようになりますよ。
リボンは、ループにしてテープで留めておくと便利。必要な分だけ切り離して使えるので、その都度カットする手間が省けます。
ワンパターンに頼らず、いくつかのラッピングバリエーションを用意しておくのもコツ。その日の花の種類や本数に合わせて、さっと包み方を変えられる柔軟さが大切ですね。
慣れてきたら、工程を分けて進めるのも効率的。まとめて花を包んでから、まとめてリボンをつける、といった具合に作業を区切ると、ムダな動きが減らせますよ。
ラッピングのマナーとタブー
最後に、花のプレゼントに関するマナーとタブーについて、おさらいしておきましょう。
マナーとして覚えておきたいのは、以下の3点です。
- 花の本数は、奇数が基本
- 花束は、茎を斜めにカットしてから渡す
- 花瓶に生けるときは、水を多めに入れる
一方、贈り花のタブーとされているのが、以下の5つ。
- 枯れかけた花を贈ること
- 棘だらけのバラを贈ること
- 黄色いバラやヒマワリを恋人に贈ること(友情の象徴とされるため)
- 白菊を結婚式に贈ること(お悔やみの意味があるため)
- 病院見舞いに赤い花を贈ること(血を連想させるため)
花の種類によっては、その花言葉から「別れ」や「死」を意味するものも。相手を不快にさせないためにも、花選びの際は注意が必要ですね。
ラッピングで花を美しく包むことも大切ですが、花本来の意味を理解した上で贈ることが、何より肝心。相手の気持ちに寄り添える、心のこもったプレゼントを心がけたいものです。
まとめ
花の美しさを引き立てるラッピングのコツについて、お伝えしてきましたが、いかがでしたか?
基本のテクニックを押さえつつ、花の特徴に合わせてアレンジを加えることが、素敵なラッピングへの近道。色使いやディテールにこだわることで、プロ顔負けの仕上がりになること間違いなしです。
シーンに合わせたラッピングのバリエーションを増やすのも、大切なポイント。定番のお祝いごとはもちろん、季節のイベントにも対応できる引き出しを持っておくと、さらに重宝しますよ。
何より大切なのは、花を贈る相手への想いを込めること。花選びからラッピング、メッセージに至るまで、相手のことを思いながら準備することで、最高のプレゼントが完成します。
ぜひ参考にしていただき、フラワーラッピングを存分に楽しんでくださいね。ラッピングのおしゃれを競うのも、素敵な思い出になるはずです。
『Floral Harmony』では、みなさまのラッピング体験をサポートするため、定期的にワークショップを開催しています。プロのフローリストが、実践的なテクニックをわかりやすくレクチャーいたしますよ。ご興味のある方は、ぜひお近くの店舗にお問い合わせください。
また、オンラインストアでは、ラッピングキットも販売中。初心者の方でも、本格的なラッピングが楽しめる充実の内容です。この機会にぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
花のある暮らしが、あなたの毎日に彩りと潤いを与えてくれますように。
今日のコツを胸に、思う存分ラッピングを楽しんでくださいね。ハッピーラッピング!
『Floral Harmony』は、これからもみなさまのフラワーライフに寄り添ってまいります。
こんにちは、花屋チェーン「Floral Harmony」の経営者、鈴木麻衣子です。私は、花を通じて人々の暮らしに彩りと潤いを提供することを使命としています。 花をプレゼントするとき、ラッピングも大切なポイントですよね。せ…
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